「学校ではできなかった個別対応」を実現するために
「わからないことがあれば質問してね、と呼びかけると、塾で訊くからいいです、と返ってくる」――公立中学校の現場でそんな経験を繰り返した塾長・印南明美氏が、退職後に開校したのが学習塾・フリースクールPasoだ。小学生・中学生を対象に、集団の中でありながら個別のカリキュラムを組む「集団個別指導」スタイルを採用。一斉授業ではなく、それぞれの子どもが自分のペースで学べる環境にこだわっている。教材は学校のものを最優先とし、費用面での負担を抑えた運営方針は、保護者からの信頼につながっている。
45分の授業後には15分のブレイクタイムを設け、ボードゲームやおしゃべりの時間を確保している。コミュニケーションに不安を抱える子どもが、自然な流れで会話を練習できる仕掛けとして機能しており、「休憩時間が来るのを楽しみにしている」という声もある。おやつも用意されており、緊張しがちな子どもが気持ちをほぐしながら通える雰囲気をつくっている。
フリースクールとして学校と連携し、出席記録に反映させる
学校に行けない状況にある子どもたちに向けて、在籍校との連携を通じて通所が出席扱いになる体制を整えている。これまでの実績においても、認定を受けられるケースがほとんどだという。手続きの進め方がわからない保護者に対しては、学校とのやり取りをサポートする対応も行っており、制度的なハードルを一緒に越える姿勢が評価されている。不登校が長期化している場合でも、学びを完全に止めない選択肢として機能している点が重要だ。
発達障害の特性を持つ子どもへの対応も、学習塾・フリースクールPasoの重要な役割の一つだ。集団での学習が難しい、じっとしているのが苦手といった特性を持つ子どもに対し、個々のペースを尊重した指導を行い、苦手なことは丁寧にフォローする。得意な分野は伸ばしながら学べるカリキュラム設計は、特性のある子どもが長く通い続けやすい環境をつくっている。
通信制高校のサポート校として、卒業資格取得を支援
外出が難しく、全日制高校への進学が現実的でない子どもたちに向け、信頼できる通信制高校との連携でレポート作成・スクーリング引率・試験対策まで対応する。フリースクールで学んだ延長線上に、高校卒業という具体的なゴールが設定できる点が、保護者からの関心を集めている。進路の幅を広げるという観点でも、小学生・中学生段階から学習塾・フリースクールPasoに在籍していた子どもが、そのまま高校段階に移行できる流れは合理的だ。
塾長は國學院大學文学部卒業後、企業内高校を経て公立中学校で36年間国語科を担当した。JAXAの「宇宙連詩」プロジェクトへの参加や、千葉県立湖北特別支援学校の校歌作詞という経歴も持ち、表現教育への関心の深さがうかがえる。不登校訪問支援カウンセラーの資格もあわせて持ち、有料の個別教育相談も受け付けている。
週1回から始められる通塾と、2週間の無料体験制度
週1〜3回から通う頻度を選べるプランを用意しており、子どもの体力や状況に合わせた通い方ができる。速読を活用した読解力向上コースも選択肢に含まれ、強制なく希望者に案内されている。入塾前には2週間の無料体験を実施しており、期間中は何度でも教室に来ることができる。体験後の振り返り面談で学習の様子と今後の方針が共有される流れになっている。
千葉県八千代市勝田台7丁目、勝田台駅から徒歩5分の場所にある。佐倉・習志野・千葉・四街道・船橋など周辺市からも通塾している。毎月、保護者が自由に参加できる「親の会」を無料で開催しており、悩みを共有しながら情報交換できる場として機能している。


