道具いらずで始められる、壬生町の書の稽古場
筆や墨汁、下敷き、紙といった習字道具は、すべて教室側で用意している。月謝のなかに貸出料があらかじめ組み込まれているため、通う人は毎回手ぶらで足を運べばよい。学校帰りに立ち寄る小学生にとって、ランドセルに道具一式を追加する必要がないのはありがたい設計だ。家庭で墨をこぼす心配や、忘れ物をして稽古にならないといった事態も起こりにくい。
高橋書道教室が拠点を構えるのは、栃木県下都賀郡壬生町壬生丁。東武宇都宮線の駅から徒歩約9分という距離で、車で来る人には駐車スペースの案内もある。正直なところ、書道教室は「道具を揃えるところから億劫」という声を聞くことが多いが、ここはその入り口のハードルを取り払っている。おもちゃのまちエリアの住民をはじめ、近隣地域から幅広く人が集まっている。
毛筆も硬筆も、基礎の字形から積み上げる指導
指導にあたるのは書歴40年以上の師範、高橋寳准(ほうじゅん)氏。少人数制のレッスンを採り、一人ひとりの理解度や目標に合わせて筆を運ぶ手つきを見ていく。トメ・ハネ・ハライといった基本動作をゆっくり確認しながら、文字全体のバランスへと意識を広げていく進め方だ。大人数のクラスでは見過ごされがちな細かなクセも、少人数だからこそ拾い上げられる。
教材には書道誌「日光」の手本を使い、学習指導要領に準拠した内容で進める。だから小学生から高校生まで、学校で習う文字と同じ正しい字形が身につく。硬筆にも対応しており、鉛筆やペンの持ち方、書くときの姿勢から丁寧に教われる。師範には小学校の学童クラブでの支援員経験があり、子どもがつまずきやすいポイントを的確に押さえてくれるのも、この教室ならではだ。
予定に合わせて選べる、自由選択制のお稽古日
お稽古日は固定されていない。毎月カレンダーが提示され、その中から通う日を選ぶ自由選択制をとっている。学校行事や他の習い事、家庭の予定と重ねながらスケジュールを組めるので、忙しい家庭でも無理なく継続できる。営業時間は土曜が10時から12時と14時から18時、平日は16時から19時までとなっている。
入会を前提としない参加ができる点も見逃せない。夏休みや冬休みの宿題対策として、短期間だけ通いたいという要望にも応えている。下野教育書道展や書初め展に向けた個人指導も用意されており、目標が定まっている人には集中的なサポートが受けられる。子供向けの月4回書道コースは月額6,000円、無料体験は2回まで試せる。まず教室の空気を確かめてから決めたい人にとって、ちょうどいい入り口になっている。


